●421 空しく暮れぬ むなしくくれぬ 〇ゆうひはしずみてもののねおさまり

 表題:空しく暮れぬ
 読み:むなしくくれぬ

 収録:(A)球溪歌集「四季」 犬童信蔵著 音樂教育書出版協會 1936(S.11).11 ◎[A3-1],Copy=[Ka1]

 記譜:単声(伴奏付き) ニ短調 4/4

 インチピット:ラミミミファミ|ミレドシ|ラドドレレレ

 曲:不詳
 詞:犬童球渓 ※1931(S.6)作詞


[詞] ※「四季」より

1.夕日は沈みて物の音(ね)をさまり 小暗(をぐら)きとばりぞあたりをつつむ
  み寺の鐘の音きけや遥(はるか)にひゞきて かへらぬこの日も空しくくれぬ
  嗚呼空しくくれぬ

2.まばらの星かげみ空にまたたき 里回(さとわ)の燈火(ともしび)木かげに動く
  鴉の三つ四つ見よや塒を求めて かへらぬ此の日も空しく暮れぬ
  嗚呼空しくくれぬ


(C) Kyukei Kinenkan 2024